カテゴリー別アーカイブ: 英語教育

絵本の楽しみ方いろいろ “Today is Monday”

小学生クラスではこの本でいろいろと遊んでみました。

Today is Monday” by Eric Carle

①まずは私の声で楽しく読み聞かせ。

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Monday, string beans♪

Tuesday, spaghetti♪♪

Wednesday, Zoooop♪♪♪

All you hungry children, come and eat it up!

 

 

②次はYouTubeで見つけたストーリーソングをみんなで合唱。

メインフレーズは何度も繰り返し歌うので、食べ物の名前さえ覚えてしまえば、楽しく歌えます。

 

③「こんどは、みんなで食べる物をきめて、絵でかいてみよう!」ということで、一人ずつ曜日を決めて、食べたい物を描いてもらいました。

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Monday, Sushi

 

 

 

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Tuesday, Potato

 

 

 

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Wednesday, Soup

 

 

 

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Thursday, Salad

 

 

 

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Friday, Hamburger

 

 

 

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Saturday, Aojiru!?

 

 

 

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Sunday, Sundae

All you hungry children, come and eat it up!

 

 

④そして、最後はみんなで作った替え歌を大合唱♪ みんな大きな声で、お互いの絵に大爆笑しながら、楽しく楽しく歌いました。

手作り絵本&替え歌プロジェクトは大成功!

 

一冊の絵本でも楽しみ方はいろいろ。

「この絵本も思い出の一冊になってくれたらいいなあ。」と、教室のみんな、ひとりひとりの笑顔を思い浮かべながら、絵本のページをめくります。

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多読中心のホームスクーリング

我家の2014−2015年ホームスクーリングも先日無事終了しました。

今年もそれぞれ、よく頑張りました!

 

すでに大学に進学している長女は、自己研鑽のためこの夏フランス滞在中。

高校過程修了間近の次女はイタリアホームステイを満喫中。

そして、中学生の三女はお姉ちゃんたちの冒険旅行に「いつか自分も続きたい!」と夢膨らませつつ、今年のホームスクーリングの学びを無事終了しました。

 

ホームスクーリング!?

 

「それ何ですか?」と思われた皆さまに、我家のホームスクーリングのほんの一部を「多読」の観点からご紹介したいと思います。

 

2006年夏、アメリカから日本へ引っ越してきました。

当時長女は6年生、次女は3年生、三女は4才でした。

それまでは現地の保育園、幼稚園、小学校に通い、土曜日は日本語補習校に通い、学校中心の忙しくも充実した日々を送っていました。

しかし…

日本に帰国するにあたり、私たち親と上の子二人の間で「英語で学んできた学習を日本でも続けたい。」という思いが募り、その可能性について調べ、学び、祈りました。そして、私たち家族の関心事や価値観を大切にできるであろう「ホームスクーリング」という教育を選択し、帰国と同時にスタートし、今日までこのスタイルで子ども達の学びをサポートしてきました。

ホームスクーリングと一口に言っても、「10のホームスクーリング家庭があれば10通りのやり方がある」と言われるくらい、家庭によってやり方も使っているカリキュラムも千差万別です。

多読ファミリーの我家は、「子どもたちにたくさんの良い本と出会ってほしい」との思いから、このカリキュラムを選びました。下の写真は毎年この時期に届くカリキュラム会社のカタログです。

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Sonlight:The way you wish you’d been taught. (サンライト:こんな方法で学びたかった←カリキュラム会社のキャッチフレーズ)

 

 

 

日本社会も様々な意味で多様化する中、ホームスクーリングを教育の選択肢として考え選ぶ家庭も少しずつ増えていくでしょうか。

アメリカではホームスクーリングが全ての州で合法化されていますが、日本では親が教育委員会や学校と相談しながら、基本的には地元の学校に籍を置いてホームスクーリングを進めているケースが多いと思います。

 

さて、ここから本のご紹介。

おもに三女が世界史をテーマに読み進めた本です。

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一年間で読み終えた本50冊あまりを積み上げたらこんな感じ。

 

 

 

例えば、上からインド、日本、韓国、中国を取り扱った小説。一人で読む物もあれば、親と一緒にRead-aloudで読む物もあります。

日本史ベースの小説The Ghost in the Tokaido Inn(東海道五十三次の幽霊)、サブタイトルはThe Samurai Mysteriesです。お話は恐くないです。Homeless Birdはインドの女性差別問題を扱った感動的な一冊。

 

 

 

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思えば、5才の時に一人読みを始めて大喜びしてた本はこんなのでした。

 

 

 

 

幼稚園のときに読み聞かせ等で読んだ推薦図書。選りすぐりの本ばかり。

 

 

 

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そして中学生過程で今年読んだ本は世界史がテーマ。このカリキュラムから選んだ本がアメリカから届くと、毎年ワクワクして箱を開け、本を本棚にならべ、「よーし、今年も読むぞ〜!」と張り切ってしまうわけです。

 

 

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今年読んだ中のお気に入りはこの本だそうです。500ページのミステリー!

 

 

 

多読中心のホームスクーリングと言っても、本を読んでいるだけではなく、読んだ本をもとに言語、歴史、科学、地理、倫理、宗教等々、様々な分野にわたって物事を扱い多角的に学習していきます。

本を丸ごと一冊読み進めていく学習方法は子ども達の学習意欲を高める優れた方法だと思います。私が小中学生だった頃など、本を丸一冊読んだのは夏休みの課題図書とか、しかも感想文を書くためにしぶしぶ一冊読まなくてはならなかった、そんな読書でした。

本は、歴史の世界、科学の世界、芸術の世界、人間関係を学ぶ世界へ、そして自分自身をあたらめて知る世界へ、実にあらゆる世界へと私たちを連れて行ってくれます。

たくさんの本との出会いが、子どもたちの成長のために大いに役立っていると感じます。

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絵本多読で楽しく文法キャッチ

今年6月から教室に通い始めた中1生。多読スタート期に選ぶのはORTや CTPのCD付き絵本が中心です。

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絵が豊富でシンプルなセンテンスのうすっぺらい本ばかりですが、CDの音声を聞いたり、シャドーイングで追いかけながら読んだり、英語の音やリズムに親しみながら読み進めています。

 

 

 

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約一ヶ月半の間に90冊近くの絵本を聞いたり読んだりしてきました。今日まで読み進めた語数はざっと3200語。読んだ本の名前や語数は多読記録帳に記入します。今日も15冊ほど、サラッと読んでしまいました。

 

 

 

 

教室の子ども達が多読中心に英語に触れるようになってから、「先生から教えられる」という受け身な姿勢ではなく「自分で気付きながら学ぶ」という能動的な態度になっているなと思うことがよくあります。

” It’s melting!”(CTP)という絵本、1ページずつゆっくりと絵をながめながら、CDの音を追いかけるように、センテンスをリピートしていました。

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IMG_0002IMG_0003IMG_0004IMG_0005IMG_0006IMG_0007Snow melts.

 

 

 

 

Ice melts.

 

 

 

 

Butter melts.

 

 

 

 

Candles melt.

 

 

 

 

Crayons melt.

 

 

 

 

Ice cream melts…

 

 

 

 

all over me!

 

 

 

本を読んだあと、A君とのこんな会話。

A君:Meltsは「とける」って言う意味!

私:That’s right!

A君:クレヨンがとけるなんて、どんだけ暑いんだろう!?

私:It must be a really hot day!

A君:Meltsの’S’は複数形の’S’なんですか?

1ページずつ読みながら、’S’がついている’melt’と、ついてない’melt’があることに気づいたA君。まだ学校では教わっていない三人称単数の’S’について、他にもいろいろなセンテンスを紹介したら、「O.K.!」と清々しい笑顔で納得してくれました。シンプルな英語の絵本を読みながら、絵を見ながら、自分で英語の法則に気づいていく、まさに “The grammar is more caught than taught….” だと思いました。文法は教えられるより、自分で気付き、キャッチしていくと、また何度もそういう例に接していくと、使えるようになってくるのだと思います。

最後にBookFlixから”Knuffle Bunny”を見つけて、絵本動画を楽しみました。

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小さい妹さんがいるというA君。

 

 

 

 

主人公の女の子の行動が妹さんにそっくりだ!と、おもしろおかしく英語のストーリーに見入っていました。

 

 

 

今日も丸々1時間強、多読、多聴、多見で、たっぷり楽しい英語のインプット。

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憧れ

春です。

卒業の春。入学の春。新しいスタートを迎える春。

昨日の回覧板の中に、地元の小学校と中学校の卒業記念広報が挟んでありました。「未来の自分」、「将来目指す人物像」というページに目が止まりました。

「未来の自分」は、保育士、看護師、サッカー選手、ペット屋さん、宇宙飛行士など。時代を反映してか、中にはYoutuberになりたい!など、興味深い未来像もありました。それぞれの夢が叶うといいなあと思って読みました。

「将来目指す人物像」の中には、エジソン、坂本龍馬、オバマ大統領、高倉健、ウォルト・ディズニー、錦織圭など。歴史的な人物、今旬の有名人があげられていましたが、中には担任の先生の名前を書いていた人もいました。この先生はきっとみんなから慕われていたんだろうなーと思いながら、あたたかな気持ちになりました。

 

私も小さい頃、憧れていた職業がありました。

「先生」です。

いま、曲がりなりにも「英語の先生」というお仕事をさせていただいていますが、子どもの頃、ぼんやり思い描いていた「人物」になれているのかなあと、ふと考えました。

何かに「憧れる」ということは、とても大切だと思います。「憧れる」という思いは人を突き動かします。

小さな町の英語の先生として、子どもたちに伝えたい、大切なことがあります。

「英語がわかったり使えるようになると、自分の可能性がさらに大きく広がるんだよ。」というメッセージです。

英語はことばです。ことばは「自分と周りをつなぐツール」です。

「聞く」「話す」「読む」「書く」という具体的な4つを考えてみても、自分が周りとつながり、理解し合い、助け合い、生きて行くためのたいへん重要なスキルです。

日本に住んでいる私たちは、まず日本語が大切なのですが、日本と世界がこれだけ近くなっている今、「日本語だけやっていれば」という時代でもなさそうです。世界のいろいろな国、人、ことばに興味を持ち、母語以外の言語や文化について学ぶことは、日本が世界と共に生きて行くためにとても大切なことだと思います。

家の小さな英語教室で教えながら、ここ数年、日本の英語教育に関して、試験偏重の「英語教育」に関して、危惧している自分がいます。

小学生のあいだは、のびのびと自由に「ことばとしての英語」を吸収できていた子どもたちなのですが、いったん中学校に入学すると「テストで点がとれるように」という心配が始まります。英語に対して萎縮しはじめる子どもたちが出てきます。成績として評価される英語になってしまうことが残念でなりません。

評価される科目としての「英語」になってしまうと、とたんにそれは辛く、つまらなくなります。

ことばが使えるようになるためには「憧れ」「興味」「好奇心」がとっても大切です。

「成田を歩いていたら、外国人親子の英語の会話が耳に入ってきて、内容少しわかっちゃった。」

「おさるのジョージは超可愛い。ジョージを思う黄色い帽子のおじさんのセリフがいい〜。」

「One Directionの新曲のフレーズがしびれる〜。」

「アナと雪の女王の”Do you wanna build a snowman”を歌えるようになりたいな〜。」

どんなことでもいいのです。実際に英語を使ったり、聞けたり、歌えたり、いろいろなことに憧れて、それをやっている自分を想像してみる、そうすることで、英語が「お勉強する科目」ではなく、「やりたいことが可能になるツール」になっているのですから。

テストでどんなに良い点が取れたとしても、使ってみなくちゃおもしろくありません。実際、「英語の成績は良かったけど、使うとなるとなかなか難しい。」という話しはよく聞きます。

どうしてなのでしょう?

それは、とっても貴重な中高6年間、試験偏重の英語のお勉強ばかりして、英語を使ってみる機会が、あるいは英語を使ってみようと余裕を持ってかまえる時間がなくなってしまうからなのかもしれません。

「日本にいたら身近で英語を使う機会なんて、そんなにないですよ。」という人もいるでしょう。

ほんとうにそうでしょうか。

インターネットがこれだけ普及した時代、クリックひとつで、自分と世界が繋がります。英語ひとつをとってみても、映画、ドラマ、ニュース、音楽、遊びに関するあらゆる情報がリアルタイムで入手できます。アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、インド英語、アフリカ英語、英語圏の国だけにとどまらず、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世界のあらゆる国々と、英語を介して繋がることが瞬時にして可能な時代に私たちは生きています。

英語を使ってみる環境は皆さんの周りにあふれています。大好きなおさるのジョージの英語版を、Dr.スースの児童書を原文で読み始める瞬間から、英語を使っているあなたがいるのです。

好きなことはありますか。憧れていることはありますか。

英語が「お勉強としての教科」ではなく、「憧れや夢を実現させるためのツール」になるとき、皆さんの世界は変わっていくはずです。

私は高校生の頃、この方に憧れて、卒業後渡米しました。自転車のかごの中でかっこいいでしょ!

アメリカに行ったらE.T.に会えるかもしれない、と思っていたのです。

半分冗談ではありますが、中高生の頃、父とよくクリント・イーストウッドやロバート・レッドフォード主演の映画を見に行ったり、E.T.をはじめとしたスピルバーグのサイエンスフィクション、カリフォルニアの学園ものの映画に憧れて、「あの国に行ってみたいなあ〜」と思っていました。

卒業式の二日後にはアトランタ行きの飛行機に乗って旅立って行きました。30年前のことです。

アメリカ留学時代はいろいろな体験をしました。

もちろん生活に慣れるまでは大変なこともありましたが、「あこがれ」が自分を突き動かしていたので、勢いがありました。それまで思い描いていた夢や好奇心がひとつのかたまりとなって、どんどん突き進んでいた自分を思い出します。

あなたが「憧れ」ていることは何ですか。

この春、英語を使う生活をはじめてみませんか。

外国に行かずとも、留学しなくとも、リアルタイムで英語を使うことは誰にも可能な時代になったのですから。

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The Peace Book

What is “Peace” to you?

ご無沙汰しております。

このところ、何かと忙しく、なかなか投稿できませんでした。

でもでも、皆さんと今シェアしたかったので、短いですが今回の投稿は絵本の紹介です。

毎月、多読や読み聞かせ用の本を購入していますが、今回は本選びをする際に「平和」をテーマに考えました。

The Peace Book

絵が可愛らしかったので、迷うことなく購入した本。今の私にとって、大当たりの一冊でした!

内容がとてもいい!シンプルなセンテンスのひとつひとつが、読み聞かせにぴったりで、子どもたちと「平和に」ついて考えながら、対話しながら、読み進めることができるのです。

著者のTodd Parrさんの読み聞かせバージョンをYoutubeで見つけたので、どうぞご覧下さい。

こんな素敵な絵本で900円は超お買い得

皆さん、学校で、教室で、お家で買って、子どもたちと一緒に平和について考えながら、語り合って下さい。

ちなみに、私にとっての”Peace”は、Todd Parrさんのことばを借りれば、

Peace is reading all different kinds of books.

Peace is learning another language.

 

What is “Peace” to you?

 

もう一冊の本については次回の投稿でご紹介します。

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言語習得について〜Dr. Krashenの理論〜

多読やBBカードを通しての言語習得過程について考えながら、クラシェン氏のレクチャーをYouTube動画で聞いたり、理論を簡単にまとめてくれた方の文章を読んだりする機会が増えています。

下の動画はクラシェン氏の英語のプレゼンテーションですが、興味のある方は聞いてみて下さい!(ドイツ語を使ってデモンストレーションする部分がおもしろいです。)

“We acquire language in one way, and only one way; when we get comprehensible input in a low anxiety environment. ”

「緊張感のない場所で、理解可能な言語のインプットがなされるとき、そのときだけ、私たちは言語を獲得するのです。」

ふむふ〜む。クラシェン氏の言葉、皆さんどう思われますか。

クラシェン氏の理論を簡単にまとめてくださった文章がありましたので、リンクさせていただきます。

学習と習得の区別(甲南女子大学梅原大輔さんのサイトより)

私のしばらくの多読多聴サブジェクトはこれになりそうです。

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