カテゴリー別アーカイブ: 多読

三人三様

BBカードと多読を軸にしたカリキュラムで英語を教えるようになってから、子どもたち一人一人をよく観察するようになりました。

今日も多読タイムを40分、BBカードでひたすらセンテンスを言いながら遊ぶこと30分、そして最後の30分はPlay Book を使った活動をしてみました。

英語教室なのに「遊ぶ!?とは何事」と怒られてしまいそうですが、英語を使うときにMeaningful Useな活動をしたいと思っているので、今日もある長文(100語くらいなので中文かな)を読んだ後に生徒たちにそれぞれイラストを描いてもらいました。

読んだ内容を理解できているか、簡単なイラストで表現してもらうというアクティビティなのですが、3人の中1生がそれぞれ素敵なイラストを描いてくれました。

鉛筆描きで少しわかりにくいかもしれませんが、それぞれが英語で読んだ内容をなるべく英語のまま理解しながら、描いてくれました。

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The flying fish eats the food in the tree. というセンテンスに関して”What kind of food does he like?”と聞くとRさんは”He likes Beef!”と答えました。

う〜ん、Fishが Beefを食べる図、しかもそのBeefを林の中で食べる図、すごい想像力です。

 

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大のイラスト好きのHさん。

BBカードの仲間たちを次から次へと登場させ、一つの世界が出来上がっていきました。彼女の描くMs. Peach とMs. Goatがとっても素敵!他の子たちから「もっと描いて〜。」とリクエストを受け、Mr. Celery やLazy Wormも登場しました。なんて楽しそうな図でしょう!

 

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そして、多読大好きのMさんはパラグラフを読んだ順番通りに、絵と文字で解説しながらFlying Fishを自由に空を飛び回る風景を描いてくれました。食べているのはAppleかな。

同じ文を読んでも、微妙に受けるニュアンスが違い、表現する際には三人三様の素敵なイラストが出来上がりました!

 

長文を読んだときにはまず大意が掴めているかどうか、とても重要だと思います。BBカードと多読を併用することによって、文章をどんな風に読んでいるのか、どんな情景が浮かんでいるのか、このような活動をすると一人一人の頭の中の様子が手に取ってわかるようです。

ことばが使えるようになるためには、「だいたいの大意が掴め、理解し、自分の方法で表現できるようになる」このステップの繰り返しが大切です。表現するときも、細かいイラスト、文字、ユニークな発言、三人三様それぞれがいい味を出してくれています。

ことばを使うときには「答えはひとつ」という場面はあまりないと思うのです。

何が間違っていて、何がいけないのか、といった減点方式の学習法では「ことばを使う楽しさ」を教えてあげることはまずできないと思います。

今日の最後のアクティビティ、時間にして20〜30分くらいでしたが、「つまらない〜」とか、「わからない〜」とか、そういう文句は一人も口にしていませんでした。それどころか、互いのイラストを褒め合ったり、有り得ない図に爆笑したり、とても楽しく、集中できた素敵な時間でした。

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Pete the Cat

たいへんご無沙汰してしまいました。

残暑の日々、皆さまいかがお過ごしですか?

5月半ばから一時帰国していた長女が無事アメリカに戻り、ほっとしているところです。大学2年目の学びをスタートする彼女、スーツケースには読みたい本を何冊も入れて旅立ちました。この夏休みも時間を見つけては妹たちと読み聞かせタイムを楽しんだり、それぞれ中学、高校、大学生年齢になってもお互い読み聞かせをしている姿が微笑ましかったです。

多読ファミリーという名のこのブログ、やはり原点は「本好き」ファミリーでして、読み聞かせ、図書館通い、本屋・古本屋あさり、新しく買う家具はソファーや食器棚ではなく「本棚!?」、贅沢はできなくとも、欲しい本は買ってあげようと心がけてきた、子供たちが本好き少女へと成長していってくれたのもそんなところに理由があるのかなと思う今日この頃です。

さて、先日お友達から「コストコで多読用の絵本セットが安く買えますよ!」と教えてもらったので行ってきました。以前から欲しかった“Pete the Cat”のシリーズと、女の子たちに人気の”Biscuit”シリーズが売っていたので、迷うことなく2セット(12冊)購入しました。

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1セット6冊入りでなんと1,180円!

一冊あたり197円は超お買い得!!

Tamakiさん、教えてくれてありがとう!!!

 

 

特に興味のあった”Pete the Cat“はなかなかいい感じ。アメリカで幼稚園の先生をしているMayakoさんが紹介してくれたシリーズです。

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①絵が素朴なところがいい。

 

 

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②夏なのでビーチとサーフィンのお話は季節感ばっちり。

 

 

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③最初は水を怖がってお母さんと砂浜だけで遊んでいるちょっぴり臆病なところがかわいい。

 

 

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④お兄ちゃん猫がいい味を出している。

 

 

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⑤最後に読者へのメッセージっぽいセンテンスがあるのがいい。

It is okay to be afraid. But it is more fun to surf!

 

教室の子どもたちが楽しく興味深く手に取ってくれる本、読み聞かせタイムに喜んでくれる本、この秋もおもしろい絵本を教室の本棚に加えていきたいと思います。

また、この秋からは英語多読に加え、日本語多読プログラムのお手伝いもすることになり、少しずつ準備中です。そちらの報告も少しずつしていけたらと考えています。

Happy Reading!

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好きこそ物の上手なれ⑤「妖怪ウォッチ」編

今週のレッスンのひとコマ。

BBカードで遊んだ後、今日は久しぶりにひとコマ漫画で好きなセンテンスを作ってみました。

今日のヒントとなったのはこのカード。

Mr.Frog

 

Mr. Frog sells apples and bananas.

 

 

 

小1のY君とビンゴをして遊びながら、こんな会話。

私:「Y君だったら何を売りたい?」

Y君:「ご飯と焼き肉!」

私:「O.K., Y-kun sells rice and yakiniku!」

Y君:「海苔も!」

私:「Y-kun sells rice, yakiniku and seaweed! じゃあ、あとでイラストカード作ろうか?」

Y君「うん。売る人はぼくじゃなくてもいいんでしょ?」

私:「もちろん!誰が売る?」

Y君:「ブシニャン!」

私:「Bushinyan sells rice, yakiniku and seaweed! いいねえ〜、このセンテンス。」

Y君:「うん。ご褒美は極上マグロ!」

bushinyan1BBカードでオリジナルセンテンスを何回もリピートして遊んでいるので、英語の音やイメージは体にしみ込んでいます。なので、文の言い換えはとてもスムーズです。大好きな妖怪ウォッチのキャラクター「ブシニャン」が売るので、想像力もどんどん働いてイラストのアイデアが膨らんでいきます。(ちなみにセンテンスは口頭で何度もリピートしますが、この段階では私が文を書いてあげています。)誰が(ブシニャン)、何を(ご飯、焼き肉、海苔)売るという文の構造。「主語」「目的語」などという言葉を使わずに、BBセンテンスをもとに言葉の入れ換えをスムーズにやってのけます。この繰り返しを何度もしていくうちに、自分で発信できる英語表現が定着していくことでしょう。

 

Bushinyan sells rice, yakiniku and seaweed. His reward is Gokujomaguro.

今日もステキなイラストカードがスケッチブックに追加されました!

 

「好きこそ物の上手なれ」は小学一年生でも中学一年生でも一緒。

夕べの中学生クラスの女の子達はそれぞれ好きなシリーズを読んだ後、BBカードで遊びました。SIRの Frozenシリーズ、 ORTのキッパーシリーズ、 Disney Read-Alongシリーズ、それぞれが「今日はこれ!」と思ったシリーズを読んだり聞いたりして多読タイムを過ごしました。

好きな英語にたくさん触れて、使える英語に繋げていってほしいと願います。

tadokuclass2

 

 

 

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多読を始めて変わったこと

教室に多読を取り入れるようになって、自分でも「変わったなあ〜」と思えることがたくさんあるのですが、そのひとつに「生徒の意見をもっと取り入れるようになった」自分の姿に気付きます。

多読とBBカード中心のカリキュラムに変えてからというもの、生徒の様子を見守り、何に興味があるのか、どんなタイプの本が好きなのか、どのカードゲームだとのめり込んでたくさんの発話に繋がるのか、とにかくひとりひとりの様子をよく観察するようになりました。

特に本選びに関しては常に「あの子はこのシリーズが気に入っていたみたい。続編を買ってみよう。」とか、「絵がかわいい、ほのぼのしたストーリーが好きみたいだから、あの本を試してみよう。」とか、みんなの顔を思い浮かべながら、次にどの本を購入するか考えるようになりました。本選びは私にとっても楽しい時間です。

Frozen3

 

今月の新書6冊!

 

 

 

左上の2冊はPeter Pan Read-Along Storybook and CDFinding Nemo Read-Along Storybook and CD。ディズニー大好きな中学生女子が「先生もっとこのシリーズ入れてください。」と以前からリクエストがありました。CDの音はナチュラルスピードでとっても速いのですが、大好きなディズニー映画でよく知っているお話なので、スピードが速くちょっと難しい英語でもまったく気にならない様子。ナチュラルスピードに耳が慣れていることはと〜っても大切なことです。この2冊、気に入ってくれるといいな。

右上の2冊はMo WillemsさんのDon’t Let the Pigeon Drive the Busシリーズ。Elephant & Piggyがみんなのお気に入りだったので、同氏のこのシリーズも試してみようと思いました。絵も英語もとってもシンプルなんだけどおもしろい!

右下の2冊は私もはじめて読むシリーズ、ひとつはMr. Putter & Tabby Pour the Tea。多読教室の先生がブログでお勧めされていたので、私も生徒に紹介してみようと思いました。ほのぼのした内容で、心あたたまるお話です。

そして最後の2冊はFrozenから、Anna’s Best Friends (Disney Frozen) (Step into Reading)A Tale of Two Sisters (Disney Frozen) (Step into Reading)。これはもちろん生徒達のために選んだのですが、私の大好きな雪だるまのオラフ君が登場するので、自分のためにも買っちゃいました。

センテンスもシンプルで読みやすいです。

Olaf1

 

Olaf the snowman is Anna’s friend.

He dreams of warmer weather.

 

次は私の大好きな一場面から。

Olaf2

 

Olaf is brave.

He builds Anna a fire.

 

大好きなひとコマひとコマといっしょに、こうしたシンプルなセンテンスにたくさん触れているとやさしくて使える、ナチュラルな英語をどんどん吸収することができるでしょう。

やっぱり、英語は好きなものをたくさん、そして楽しく続けられることが一番ですね!

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この春、英語の新しい習慣はじめませんか?

これまで、「英語は勉強するもの」と頑張ってきた皆さん、この春から新しい習慣をスタートしてみませんか。

小学生から英語に触れるとしたら、英語で「たくさん遊ぶ」習慣をつけ、語感が育つようにサポートしましょう。英語の語感を育てるのにとてもよい教材があります。

B.B.カード

 

 

カードで遊んで英語大好き!!

B.B.カード

Letters & Sounds 64

 

BBカードを教室で使い始めてからもうすぐ2年になりますが、使えば使うほど、よい手応えを感じています。BBカードについては、私のブログの他のページや、こちらのブログでも紹介されていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。ご家庭で1セット用意して、トランプやカルタとして遊んでも楽しいですよ。

英語絵本の読み聞かせもお勧めします。絵を見ながら英語の音を聞き、想像力を働かせながらストーリーを追い、英語を英語のまま理解する良い習慣が身に付きます。絵本というすばらしい素材を介して、ステキな親子の時間がもてる、また先生と生徒との間によい関係が築かれる、そんな風に思います。小学高学年生、中学生、高校生は、ぜひ「多読多聴」に挑戦してみてください。英語が使えるようになるためには、読む・聴く・観るといった、たくさんのインプットが大切です。

この春、NHKがラジオ多読講座をスタートしました。Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)という番組。さっそくテキストを購入し、ラジオ放送も聴いてみましたが、ショートストーリー、伝記、昔話、文化の紹介等々、内容も豊富。好きなジャンルの放送を聴くだけでもいいと思います。簡単な英語で書かれていますし、日本語の解説が全く入っていないので、5分間英語漬けになることができます。多読の習慣を身につけるのにお手頃な値段(テキストは月/540円)も見逃せません。一日5分「辞書がなくても読めた!聞けた!を毎日体感」したら、半年後、一年後には、皆さんの英語に必ず違いが生まれているはずです。英語の新しい習慣「ラジオで多読多聴」、高校生以上、大人の皆さんにお勧めです!

Enjoy Simple English

 

英語は「勉強」より「慣れる」ことがとても大切だと思います。毎日5分の多読習慣を「めんどくさ〜い」と思うのか、「やってみよう!」と思うのか、それは皆さん次第です!

 

 

自宅の小さな教室での英語の取り組みが5年目を迎えようとしています。小学生の頃から通い続けてくれた生徒さんがこの春高校一年生になりました。多読をもっと続けたいと頑張っています。多読多聴の環境を整えるために、BBカードでもっともっと遊ぶために、ゲームのための広いスペースを確保するために、座卓テーブルを二つ新調しました。これでBBカードを6セット並べられます!ビンゴ、坊主めくり、モンテカルロ、七並べ、波瀾万丈、ブラックアウト等々、いろんなゲームでたくさん遊んで、今年も英語の語感とセンスを磨いていこうね!

B.B.カードゲーム

 

 

 

 

 

来週後半には、地域新聞に教室のチラシが折り込みで入ります。BBカードや多読に興味のある方はぜひ体験クラスにお越し下さい!教室案内もご覧下さい。

ホーム英会話  ホーム英会話の本棚

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Daily Bread 「日々の糧」

春休み。皆さん、どんなふうに過ごされていますか?

家族で旅行、友達とショッピング、ディズニーランド、お花見、サイクリング、スポーツ、etc.。

我家もみんなで映画を見に行ったり、子どもたちはミニキャンプや小旅行に参加したり、それぞれの”Spring Break”を楽しんでいます。

さて、英語教室ではあえて春休みは設けず、いつも通り多読多聴、BBカード、楽しいボードゲームタイムも取り入れて、わいわいやっています。

この冬、受験でがんばっていた中3生たち。進路が決まり、中学校の卒業式も終え、春休みを満喫しているようです。

ほんとうに、よく頑張りました。受験期になると塾で忙しくなり、英語教室をやめる子があってもしょうがないと思っていますが、「多読を続けたいから」と、今年の二人は塾と英語教室と掛け持ちで頑張りました。Hちゃんは「受験英語の勉強だけだと、英語が嫌いになる。」と言って、教室に来たときはひたすら絵本やCD付きの本を読みあさっていました。フリーライティングでも、率直な思いや、受験期の悩みなどを、がんがん、自由に、英語で書いてくれていました。春休み中も休まず通ってくれています。Mちゃんは、「時間がいっぱいあるから家でも読みたい。」と言って、春休みに入ってからというもの、毎週10冊近い英語絵本を借りて行っては家でも多読をしています。いろいろな音源をダウンロードして、iPodで聞けるようにしたいと、多聴的な英語の取り込みにも意欲的です。

私の身近でもう一人、多読を始めた新高校一年生がいます。教室生ではないのですが、知り合いの息子さんで、将来の展望の中に「英語を使えるようになっていたい自分がある」と相談を受けたので、それなら「多読やってみる?」と勧めてみました。

彼も春休み中「多読で英語」。たくさん読んで、たくさん吸収してほしいと思います。

高校生活がスタートし、忙しくなる前に、みんなの日々の生活の中に英語がごく自然に取り込まれているような習慣を身につけてほしいなあ。たとえば「カバンには英語のペーパーバックが入っていて、いつでも読める。」とか、「iPodには好きな音楽やお話が入っていて、音を聞きたいときはいつでも聞ける。」とか。使える英語に必ず繋がるよ。

話はちょっと変わって…

7年前に今のところに引っ越してきた当初、たいへんお世話になった、もうすぐ80歳になる女性Oさん。先日、その方と駅でばったり会い、電車の中で15分ほど、いろいろな話に花が咲きました。毎日歩くことを欠かさないOさんは、足腰もとっても丈夫。聞くところによると、60代の頃は毎日、二重飛びで体を鍛えていたとか。英語も堪能で、とてもアクティブなおばあちゃんです。

話しながらふと見ると、Oさんの手には、ある一冊の小冊子が握られていました。

Our Daily Bread.

ちょっとした時間に読めるように、いつもこれを持ち歩いているそうです。

英語も聖書も日々の生活に取り込んでいけるように、それがコツよね。

人生の大先輩に、ポンと背中を後押ししていただいたような、清々しい気持ちになりました。

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