英語が使えるようになるための近道はありません。
自分に合った形で言葉を取り込み(インプット)、たまって来たら少しずつ使ってみる(アウトプット)、これを続けて行くことこそが、使える英語への本当の近道なんだと思います。
近所のお子さんたちに英語を教え始めたのをきっかけに、日本に居ながらにしてどんなふうに英語と付き合って行くのがいいのか、自分が納得できる方法を教室の生徒さんに紹介したいと考えてきました。そんなときに「多読」と出会いました(この記事)。
思えばうちのホームスクーリングも、読み聞かせから始め、読書中心の多読で進めてきました。我家のホームスクーリングと英語教室の多読は結び付くはずと確信し、次のような目標を考えました。
子どもたちがホームスクーリングで読んできた児童小説が我家の本棚にたくさんある。英語教室の小中学生が急にそのレベルの本を読み始めるのはまだ難しい。それじゃあ、児童小説が読めるようなるまで、読み易さレベル0〜2くらいまでの絵本を少しずつ手に入れて、たっぷり読んでもらおう。教室のみんなが中高生になる頃には英語の児童小説やいろいろな本を楽しめるように、使えるように、みんなといっしょに英語の大海に臨んでみよう!
この思いが与えられてから3年あまり。
これまでおそらく1000冊近くのやさしい英語絵本を購入し、読み聞かせ、リスニング、シャドーイング、チャンツ、グループ読み、ひとり読みにチャレンジし、本の貸し出しをしてきました。子どもたちと一緒に砂浜から初めの一足を浸し、浅瀬からちゃぽちゃぽ水につかり、行きつ戻りつ。時には犬かき、時には膝の深さあたりでかけっこ、たまには背中でプカプカと、そういうことの繰り返し。そんな海水浴でも続けているうちに、人によっては今、腰の高さくらいの場所で英語読書を楽しめるようになってきました。
ゆっくりのペースではありますが、「英語は英語のまま読む」という感覚を掴めている子どもたちが一人、また一人と増えてきました。
現在、一番たくさん読んでる人で、冊数にして800冊、語数にして35万語くらいになりました。次の3年の目標は1000冊、100万語。きっとその頃には今よりずっと自由に英語の海の中をあちこち泳げるようになっていることでしょう。
さてさて、今回のトピック「本の購入」は私の大きな楽しみでもあるので、力が入ります。
もっと楽しくたくさん読んでくれたらいいなあと、試行錯誤しているときには、子どもたち一人一人の顔を思い浮かべながら、本購入のリストを作ります。試し読みがある本は片っ端から開いてみます。レビューやおすすめ度も参考にします。購入リストは数週間、パソコン画面に、そして私の心と頭の中にしまって暖めておきます。
毎月のお月謝から500円ずつ×人数分くらいを本購入代に充てていますが、今回は2月&3月分ということで、リストの中から以下の本をまとめて注文しました。
Thank you Amazon, for your quick service!
今回は少し大きめの箱の中に……
楽しみにしていた本がいっぱ〜い。
この後、一冊ずつ、選んだ本を手に取りながら、絵本読書タイム1時間ばかり。
至福の時。
Elephant & Piggieは中学生Hさんの大好きなシリーズ。
最近多読へのモチベーションが落ちて来た感じだったので、彼女のことを考えながら思いきって4冊購入。
Hさんは猫も大好きなので、この本も気に入ってくれるといいなあ〜。
一冊100〜150語くらいの幼稚園から小学生への読み聞かせで人気のあるシリーズ。教室ではもちろん中高生も読んでます。
こちらはオラフ好きの子どもたちのことを考えて購入。
新体操のクラブで3月にラプンツェルの曲を踊る予定のNちゃん、これを買ったよ。
喜んでくれるかな〜。
こちらは中学生Sさん&Rさんのお気に入り!
Disney Read-AlongシリーズのFrozen Fever
くしゃみをすると現れる小さな雪だるまたち。
年長NちゃんがDisney Channelでこの番組を英語で見ていることを聞きました。
可愛らしい箱の中には…
プリンセスのお話が10冊!
キュートな絵本ばかりです。私もソフィアちゃんのファンになりそう。
プリンセス証書やシールも入っていました。
Cちゃん、Hちゃん、Kちゃんも気に入ってくれることでしょう。
モチベーションが下がるときは、レオ・レオニのこれを読んで、勉強せずに楽しみながら……
ネズミと一緒に本を読んでいる自分を思い浮かべて、ほのぼのした気持ちでシンプルな多読を続けて行きましょう。
Dear Zooを読みながら質問したら、S君はきっと喜んで動物の名前を答えてくれるはず。
Dr. Seussの絵本も一冊。
言葉のリズムがとっても楽しい。
バレンタインが近いので”Love is in the Air”というこんな本も購入。私的には大当たり!
最後の1ページがたまらなくステキ♡
犬好きの中高生にはこの2冊。
今回、私の一番のお気に入りはこの本。
“The Stray Dog” by Marc Simont
そして、K君、H君のお気に入りのどらえもんのバイリンガル版も3冊購入。二人とも、まずは英語で読んで、わからないところの日本語をチラ見しながら読むそうです。いろんな読み方があるんだね〜。生徒たちから多くのことを教えてもらいます。
教室に通って来てくれる20数名の子どもたち。
英語のレベルが違うのはもちろん、絵本のスタイルや作者のジョーク、文の長さや文体、好きな動物やキャラクター、ほんとうに一人一人好みや興味が違います。
言葉は生きています。
生きた言葉を生かすために、使われる挿絵やイラスト。
絵本には力があります。
多読は絵本からはじめることを心からお勧めします。
なんでも長くコツコツ続けて行くのはたいへんな事です。最初は楽しく始めても、3年も経てば最初の頃の新鮮な気持ちは薄れていくでしょう。
子どもたちの英語へのモチベーションを保って行くことも、私の大切な役目です。
「海で泳ぐのは楽しいよ。今日から砂浜で、打ち寄せる静かな波に一歩、足を浸して遊んでみようよ。海は広いよ、大きいよ。いっしょに楽しく泳げるようになろうよ。」
使える英語につながる英語多読、これからもいろいろな本を楽しくたくさん読んでいきましょう。
新しい一冊を手にした子どもたちの喜ぶ顔を見るのが今から楽しみです!
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