最近は日本語多読関連の投稿が続いていますが、興味のある方はぜひお読みください。
この秋から東京基督教大学(TCU)で日本語多読多聴クラスのお手伝いを始めました。英語多読の経験から得た手応えをもとに、NPO多言語多読の皆さまのアドバイスを糧に、試行錯誤しながら進めています。
9月第一週からスタートしたこのクラス、昨日で第3週目を終了、計6回の多読タイムをこなしてきました。
クラスに参加している学生さんの国籍も、日本語学習歴も様々ですが、皆「多読は初めて」という学生さんたち計10名でスタートしました。
最初のクラスでは多読についての簡単な説明のあと、多読をする際のコツ(やさしいレベルからスタート、辞書を使わない、わからないところは飛ばして読む、進まなくなったらほかの本を選ぶ)を伝え、それぞれがブックテーブルに向かい、読みたい本を手にし、読み始めました。
多読用読み物に加え、市内の図書館からも絵本を中心に借りてきて読んでもらっています。第一回目から6回目まで、いろいろな絵本をとっかえひっかえ100冊ほどこのテーブルに並べていますが、一語、二語文、そういった絵本からはじめ、今回は少し長めの文も入った絵本を選び並べてみました。
もちろん多読用図書もそれぞれのレベルや興味にそって読み進めてもらっています。
いろいろな読み方も紹介しました。黙読のあと、CDを活用して音読やシャドーイングをしながら読む学生もいます。
読んだ本は「活動記録」に記入します。本の題名、読むのにかかった時間、本の評価、感想等を手短に記録してもらいます。
私が用意する本のほかにも、市内の図書館やブックオフに足を運び、好きな本を見つけて読むことを薦めました。すると....
「ブックオフで100円で買ってきました!」と早速好きな本を手に入れ、紹介してくれた学生さんも現れました。
クラスの最後には、二人ずつ「今日読んだ本の紹介」もしてもらっています。読んだ本について自分の言葉で言い換え、紹介したり、短い文章を「読み聞かせ」するように話すことで、多話的活動に繋がって行くことを期待しています。
秋学期10週間で、どのくらいの本を読み、楽しみ、この活動がそれぞれの日本語のためのどういう力になっていくか、とてもエキサイティングな「読書の秋」です。
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