湯豆腐

湯豆腐は「ゆとうふ」と読まないのですか?

日本語多読クラス2回目。

よむよむ文庫レベル0の「大豆」を読んだ、ある留学生からこんな質問がありました。

留学生:「湯豆腐(ゆうふ)」という言葉が書いてありました。「ゆとうふ」とは読まないのですか。

湯豆腐

私:日本語には二つの言葉がいっしょになると連濁(れんだく)といって、音の変化がおこります。くっついた後ろの言葉の最初の音に濁点(〝)がつきます。つかない場合もありますが、多読を続けていくうちに連濁(れんだく)の言葉にもたくさん出会うと思います。絵とお話から、こうした「日本語のおもしろさ」に気づいたことはすばらしいですね。

連濁(れんだく)の例をいくつか下に書いてみます。

湯(ゆ)+豆腐(とうふ)=湯豆腐(ゆうふ)

青(あお)+空(そら)=青空(あおら)

目(め)+薬(くすり)=目薬(めすり)

手巻き(てまき)+寿司(すし)=手巻き寿司(てまきし)

草(くさ)+花(はな)=草花(くさな)

髪(かみ)+型(かた)=髪型(かみた)

朝(あさ)+風呂(ふろ)=朝風呂(あさろ)

ごみ(ごみ)+箱(はこ)=ごみ箱(ごみこ)

連濁(れんだく)の法則は複雑なので、ルールで覚えるとしたらたいへんかもしれませんが、多読などを通してたくさんの言葉に触れ、日本語の音のおもしろさを味わってください。

興味のある人はこのリンクをクリックしてみてください。

You can learn more about “Rendaku” here.

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Japanese Hiragana, Katakana, Romaji

日本語多読多聴 プレゼンテーションのアイデア

9月から東京基督教大学で日本語多読・多聴クラスのお手伝いを始めました。

コンセプトは英語多読と同じ「たくさん読み、たくさん聴く」ということ。

学生さんにいろいろな素材に触れてもらいたいと思い、いろいろなリンクを探し始めました。

まずは、下のリンクから好きな物をみつけてみましょう。たくさん聞いて、読んで、見て、真似してみてください。プレゼンテーションのヒントになればと思います。

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絵本『どろんこハリー』

絵本の朗読

「はらぺこあおむし」

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「どろんこハリー」

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ひまわりの約束「Stand by Me ドラえもん」

歌詞付きの歌

賛美歌(さんびか)「驚(おどろ)くばかりの」

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ひまわりの約束(やくそく)(ドラえもんの動画(どうが)と歌(うた))

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三人三様

BBカードと多読を軸にしたカリキュラムで英語を教えるようになってから、子どもたち一人一人をよく観察するようになりました。

今日も多読タイムを40分、BBカードでひたすらセンテンスを言いながら遊ぶこと30分、そして最後の30分はPlay Book を使った活動をしてみました。

英語教室なのに「遊ぶ!?とは何事」と怒られてしまいそうですが、英語を使うときにMeaningful Useな活動をしたいと思っているので、今日もある長文(100語くらいなので中文かな)を読んだ後に生徒たちにそれぞれイラストを描いてもらいました。

読んだ内容を理解できているか、簡単なイラストで表現してもらうというアクティビティなのですが、3人の中1生がそれぞれ素敵なイラストを描いてくれました。

鉛筆描きで少しわかりにくいかもしれませんが、それぞれが英語で読んだ内容をなるべく英語のまま理解しながら、描いてくれました。

IMG_0007

 

The flying fish eats the food in the tree. というセンテンスに関して”What kind of food does he like?”と聞くとRさんは”He likes Beef!”と答えました。

う〜ん、Fishが Beefを食べる図、しかもそのBeefを林の中で食べる図、すごい想像力です。

 

IMG_0005

 

大のイラスト好きのHさん。

BBカードの仲間たちを次から次へと登場させ、一つの世界が出来上がっていきました。彼女の描くMs. Peach とMs. Goatがとっても素敵!他の子たちから「もっと描いて〜。」とリクエストを受け、Mr. Celery やLazy Wormも登場しました。なんて楽しそうな図でしょう!

 

IMG_0006

 

そして、多読大好きのMさんはパラグラフを読んだ順番通りに、絵と文字で解説しながらFlying Fishを自由に空を飛び回る風景を描いてくれました。食べているのはAppleかな。

同じ文を読んでも、微妙に受けるニュアンスが違い、表現する際には三人三様の素敵なイラストが出来上がりました!

 

長文を読んだときにはまず大意が掴めているかどうか、とても重要だと思います。BBカードと多読を併用することによって、文章をどんな風に読んでいるのか、どんな情景が浮かんでいるのか、このような活動をすると一人一人の頭の中の様子が手に取ってわかるようです。

ことばが使えるようになるためには、「だいたいの大意が掴め、理解し、自分の方法で表現できるようになる」このステップの繰り返しが大切です。表現するときも、細かいイラスト、文字、ユニークな発言、三人三様それぞれがいい味を出してくれています。

ことばを使うときには「答えはひとつ」という場面はあまりないと思うのです。

何が間違っていて、何がいけないのか、といった減点方式の学習法では「ことばを使う楽しさ」を教えてあげることはまずできないと思います。

今日の最後のアクティビティ、時間にして20〜30分くらいでしたが、「つまらない〜」とか、「わからない〜」とか、そういう文句は一人も口にしていませんでした。それどころか、互いのイラストを褒め合ったり、有り得ない図に爆笑したり、とても楽しく、集中できた素敵な時間でした。

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