好きこそ物の上手なれ⑦「One Direction~Act My Age~」

英語教室の中高生クラスにOne Directionのファンがいるので、こんな活動も試しています。

今日のクラスではこの曲を紹介しました。

One Direction “Act My Age”

アイリッシュのリズム、キャッチーな曲。

大好きな彼女に捧げる歌、かな。

二人が結婚して、子どもが生まれて、大きくなって、自分たちも歳をとって、でっぷりして、ダンスのステップも怪しくなって、子どもたちにも笑われてもね。年相応に振る舞うなんてことはしないさ。僕のことを良くわかってくれている君。歩くのもよろよろで、髪が抜けたって変わらない。夜更かしして、パーティの2次会だって開いちゃう。君への思いはいつになっても変わらないさ。年相応に振る舞うなんてことはないよ。僕の気持ちも、君の気持ちも変わらないさ。

かなりはしょって、意訳するとこんな感じでしょうか。

I won’t act my age…

You’ll always understand…

I’ll feel the same around you….

渋いセリフが続きます。

When I can hardly walk and my hair is falling out

We’ll still stay up till morning

We’ll throw the after party, oh yeah, oh yeah

I won’t act my age, no I won’t act my age

No, I’ll still feel the same around you

アップテンポの曲ですが、歌詞を聞いていると、なんだかじーんときてしまいます。

さびの部分は、うるっときます。

Youtubeで2回聞いた後、曲を聞きながら歌詞の単語・穴埋めをするlyricstrainingにも挑戦してみました。ゲーム感覚で結構楽しめます。

このサイト← で”Act My Age”のビデオをクリックし、レベルを選んで挑戦してみて下さい。

ディクテーションやスペリングはもちろんのこと、タイピングのトレーニングとしてもいいなあと思いました。

好きなアーティストの曲だったら、何回でも楽しめそうです。

やっぱり「好きこそ物の上手なれ」で行くのがいいなあ。

 

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古き良きアニメ主題歌「ロックリバーへ」(あらいぐまラスカルより)

昨日は大学で留学生日本語クラスのお手伝いでした。

多読多聴の簡単な説明の後、30冊ほど用意した絵本と、よむよむ文庫0〜2くらいまでのレベル別読み物を机に並べ、さっそく手に取って好きな物から読んでもらいました。

今日は初めて会う学生さんばかりだったので、「好きこそものの上手なれ」という話しから、「好きな物は何ですか?」と一人一人に聞いてみました。

アニメ、動物、自然、音楽、車、いろいろな答えが出ました。自分の好きな物に関して、日本語で読んだり、見たり、聞いたりしているうちに、言葉のインプットがどんどん増えて、日本語力もアップしていくはずですよと、伝えました。

私の質問に、あるアメリカ人留学生が「レッサーパンダが好きです!」と嬉しそうに答えてくれました。

「レッサーパンダってどんな動物だったっけ?」

家に帰ってからネットで検索してみると、こんなおもしろい動画を見つけました。

レッサーパンダ、かわいいじゃないですか〜。

さて、レッサーパンダが出てくるアニメはあったかな〜と探していたら、「あ、あれだ!」と、懐かしいアニメを思い出しました。

これです!

お〜、懐かしすぎるではありませんか。♪あらいぐまラスカル♪

Youtubeの動画から主題歌が流れてきたとたん、タイムスリップしてしまい、パソコンの前で「ロックリバーへ」を熱く歌ってしまいました。

それを近くで聞いていた中2の娘が「ママ、すごい。歌詞覚えてるんだね。でも、それレッサーパンダじゃなくて、あらいぐまでしょ?」

えっ!?

そうでした。ラスカルはレッサーパンダではありません。あらいぐまです。でも、似ているじゃあないですか、あらいぐまとレッサーパンダ。両方とも愛嬌たっぷりで、絵になる動物です。

「だいじょうぶ。ラスカルもかわいいから、きっとあの学生さんも、このアニメ好きになってくれるよ。だって、このお話の舞台はアメリカだよ。」と勝手にいろいろとこじつけて、来週会ったときに「あらいぐまラスカル」を紹介することにしました。

主題歌をすらすら歌えたことに自分でもびっくりしました。

Hidy Hidy Little Rascal

Like a Wind, Oh Little Rascal

Hidy Hidy My Friend Rascal

Come with me, Oh Little Rascal

Hidy! Here, Rascal

しろつめ草の花がさいたら さあ行こう ラスカル

6月の風がわたる道を ロックリバーへ とおのりしよう

神様ありがとう ぼくに友だちをくれて

ラスカルに会わせてくれて ラスカルに会わせてくれて

ありがとう ぼくの友だち ラスカルに会わせてくれて

「ロックリバーへ」 作詞/岸田衿子  作曲/渡辺岳夫

特に後半部分を口ずさんでいたら、なんだかジーンときてしまいました。

なんて素敵な歌詞なんでしょう。子どもの素直な気持ちがそのまんまあらわれているような、うちの子どもたちが小さい頃から、我家の愛犬ポッキーをかわいがる姿を重ねながら、「神様ありがとう!」と、心から思っている主人公の姿が思い浮かぶようでした。

古き良きアニメ主題歌「ロックリバーへ」。

私もロックリバーへ遠乗りしてみたいな〜。

ハーモニカとバンジョーの音色も効果抜群。のどかで陽気なアメリカの田舎の風景を思い起こさせるような優しいメロディが大好きです。

ちなみに、ストーリーの原作はこちら。

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Rascal, by Sterling North (Puffin Modern Classics)

ニューベリー賞(例年、アメリカ合衆国における最も優れた児童文学の著者に与えられる賞)ものの一冊です。大学に行ってしまって寂しくなった長女の部屋の本棚に、ほこりをかぶって並んでいました。

今月はこの本を読もうと思います。

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憧れ

春です。

卒業の春。入学の春。新しいスタートを迎える春。

昨日の回覧板の中に、地元の小学校と中学校の卒業記念広報が挟んでありました。「未来の自分」、「将来目指す人物像」というページに目が止まりました。

「未来の自分」は、保育士、看護師、サッカー選手、ペット屋さん、宇宙飛行士など。時代を反映してか、中にはYoutuberになりたい!など、興味深い未来像もありました。それぞれの夢が叶うといいなあと思って読みました。

「将来目指す人物像」の中には、エジソン、坂本龍馬、オバマ大統領、高倉健、ウォルト・ディズニー、錦織圭など。歴史的な人物、今旬の有名人があげられていましたが、中には担任の先生の名前を書いていた人もいました。この先生はきっとみんなから慕われていたんだろうなーと思いながら、あたたかな気持ちになりました。

 

私も小さい頃、憧れていた職業がありました。

「先生」です。

いま、曲がりなりにも「英語の先生」というお仕事をさせていただいていますが、子どもの頃、ぼんやり思い描いていた「人物」になれているのかなあと、ふと考えました。

何かに「憧れる」ということは、とても大切だと思います。「憧れる」という思いは人を突き動かします。

小さな町の英語の先生として、子どもたちに伝えたい、大切なことがあります。

「英語がわかったり使えるようになると、自分の可能性がさらに大きく広がるんだよ。」というメッセージです。

英語はことばです。ことばは「自分と周りをつなぐツール」です。

「聞く」「話す」「読む」「書く」という具体的な4つを考えてみても、自分が周りとつながり、理解し合い、助け合い、生きて行くためのたいへん重要なスキルです。

日本に住んでいる私たちは、まず日本語が大切なのですが、日本と世界がこれだけ近くなっている今、「日本語だけやっていれば」という時代でもなさそうです。世界のいろいろな国、人、ことばに興味を持ち、母語以外の言語や文化について学ぶことは、日本が世界と共に生きて行くためにとても大切なことだと思います。

家の小さな英語教室で教えながら、ここ数年、日本の英語教育に関して、試験偏重の「英語教育」に関して、危惧している自分がいます。

小学生のあいだは、のびのびと自由に「ことばとしての英語」を吸収できていた子どもたちなのですが、いったん中学校に入学すると「テストで点がとれるように」という心配が始まります。英語に対して萎縮しはじめる子どもたちが出てきます。成績として評価される英語になってしまうことが残念でなりません。

評価される科目としての「英語」になってしまうと、とたんにそれは辛く、つまらなくなります。

ことばが使えるようになるためには「憧れ」「興味」「好奇心」がとっても大切です。

「成田を歩いていたら、外国人親子の英語の会話が耳に入ってきて、内容少しわかっちゃった。」

「おさるのジョージは超可愛い。ジョージを思う黄色い帽子のおじさんのセリフがいい〜。」

「One Directionの新曲のフレーズがしびれる〜。」

「アナと雪の女王の”Do you wanna build a snowman”を歌えるようになりたいな〜。」

どんなことでもいいのです。実際に英語を使ったり、聞けたり、歌えたり、いろいろなことに憧れて、それをやっている自分を想像してみる、そうすることで、英語が「お勉強する科目」ではなく、「やりたいことが可能になるツール」になっているのですから。

テストでどんなに良い点が取れたとしても、使ってみなくちゃおもしろくありません。実際、「英語の成績は良かったけど、使うとなるとなかなか難しい。」という話しはよく聞きます。

どうしてなのでしょう?

それは、とっても貴重な中高6年間、試験偏重の英語のお勉強ばかりして、英語を使ってみる機会が、あるいは英語を使ってみようと余裕を持ってかまえる時間がなくなってしまうからなのかもしれません。

「日本にいたら身近で英語を使う機会なんて、そんなにないですよ。」という人もいるでしょう。

ほんとうにそうでしょうか。

インターネットがこれだけ普及した時代、クリックひとつで、自分と世界が繋がります。英語ひとつをとってみても、映画、ドラマ、ニュース、音楽、遊びに関するあらゆる情報がリアルタイムで入手できます。アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、インド英語、アフリカ英語、英語圏の国だけにとどまらず、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、世界のあらゆる国々と、英語を介して繋がることが瞬時にして可能な時代に私たちは生きています。

英語を使ってみる環境は皆さんの周りにあふれています。大好きなおさるのジョージの英語版を、Dr.スースの児童書を原文で読み始める瞬間から、英語を使っているあなたがいるのです。

好きなことはありますか。憧れていることはありますか。

英語が「お勉強としての教科」ではなく、「憧れや夢を実現させるためのツール」になるとき、皆さんの世界は変わっていくはずです。

私は高校生の頃、この方に憧れて、卒業後渡米しました。自転車のかごの中でかっこいいでしょ!

アメリカに行ったらE.T.に会えるかもしれない、と思っていたのです。

半分冗談ではありますが、中高生の頃、父とよくクリント・イーストウッドやロバート・レッドフォード主演の映画を見に行ったり、E.T.をはじめとしたスピルバーグのサイエンスフィクション、カリフォルニアの学園ものの映画に憧れて、「あの国に行ってみたいなあ〜」と思っていました。

卒業式の二日後にはアトランタ行きの飛行機に乗って旅立って行きました。30年前のことです。

アメリカ留学時代はいろいろな体験をしました。

もちろん生活に慣れるまでは大変なこともありましたが、「あこがれ」が自分を突き動かしていたので、勢いがありました。それまで思い描いていた夢や好奇心がひとつのかたまりとなって、どんどん突き進んでいた自分を思い出します。

あなたが「憧れ」ていることは何ですか。

この春、英語を使う生活をはじめてみませんか。

外国に行かずとも、留学しなくとも、リアルタイムで英語を使うことは誰にも可能な時代になったのですから。

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Peace is reading all different kinds of books

前回の投稿でお約束した、もう一冊の紹介です。

英語の本ではありません。

絵本でもありません。

この本です。

もしも学校に行けたらーアフガニスタンの少女・マリアムの物語

ジャーナリスト後藤健二さんの書かれた本です。

後藤さんが写真と文章を通して、私たち大人だけでなく、日本の子どもたちへも「本当の平和とは何か?」について、考え、行動する機会を与えてくれる、そんな一冊です。

難しい漢字にはよみがながふってあります。行間も広く、小学高学年生以上であれば読める内容だと思います。後藤さんの優しく、熱く、誠実な人柄が伝わってくるような文体です。

後藤さんを突き動かしていた、何か大きなものを、理解することができるような気がします。彼のメッセージは確実に、読む人の心に働き、何かが変わって行くはずでしょう。

この本の中に掲載されている22枚の写真は、どれも、戦いの犠牲になって暮らしている子どもたちや一般市民の姿を映し出したものです。弱い立場におかれている人々の様子や表情を通して、何かを伝えようとしてた後藤さんの思いが詰まった写真ばかりです。

大切な息子をアメリカ軍の誤爆で亡くした母親の横顔。

破壊された家の前にたたずむ人々。

車に家財道具を山のように積み上げて移動する家族。

配給センターの前に群がる難民の様子。

学校に行けることになり、友達と入学式に参加するために手をつないで登校する少女の姿。

鉛筆や消しゴムやノートなど、生まれて初めて文房具を受け取る子どもたちの笑顔。

教室に入りきれない子どもたちが、窓の外から中をじっと見つめる様子。

 

後藤さんの文章を読むと、平和のために私たちは何ができるのか、悪を繰り返さないためにはどうしたらいいのか、国際社会の役割は何なのか、いろいろなことが頭の中をぐるぐる巡って、でも本を読み終えるときには何か大切なメッセージが、心の奥まで、深く確かに、伝わってくるのです。本からの抜粋をひとつ書かせていただきます。

夕方、訪れた集落の広いゴミ捨て場で、小学六年生くらいの男の子と三年生くらいの女の子を見かけました。左手に汚れた大きなビニール袋、右手に木の棒を持って、ゴミをあさっています。二人は黙々と、ゴミの中から紙やビニール、鉄くずなどを拾っていました。

女の子が、足を止め、腰をかがめて何かを拾い上げました。

本です。

女の子は腰をかがめたままの姿勢で、その本を開いて、身じろぎせずにじいっと読んでいます。

太陽はもう少しで沈んでしまいそうでした。夕焼けのゆるい光に照らされたゴミの野原の中で、女の子が本を読む姿はまぶしいほど輝いていました。

(神さま、どうぞ彼女を導いてあげてください!)

わたしは、そう願って目を閉じました。(後藤健二著「もしも学校に行けたら」p.122)

遠く離れた国に行って取材をし、その国で起こっている事実を、その国で暮らしている人たちの現実を伝えるために、本に書き記してくれた人がいて、私にはその本を読める自由が与えられています。

何という恵み、何という平和。

平和や自由が奪われている国では、図書館や本屋が襲撃され、トラックに山積みされた本が燃やされ、捨てられ、人々から「読む自由」さえも奪っていくのです。

 

この投稿の前に紹介した”The Peace Book“の短い文を何度も何度も読み返しました。

私の頭の中にも、いろいろなセンテンスが浮かんできました。

Peace is having pencils, erasers, and notebooks.

Peace is having books to read.

Peace is reading all different kinds of books.

 

平和や自由が当たり前になってしまっている国の大人たちが、子どもたちが、この平和をけっして無駄にすることがないように、平和について一緒に考え、平和のために行動することができますように。大人たちが、子どもたちが、いろいろな本を読み、想像力を育み、心に感じ、ともに語り合い、行動して行くことができますように。

この本を一気に読み終わった後、私もそう願って、目を閉じました。

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The Peace Book

What is “Peace” to you?

ご無沙汰しております。

このところ、何かと忙しく、なかなか投稿できませんでした。

でもでも、皆さんと今シェアしたかったので、短いですが今回の投稿は絵本の紹介です。

毎月、多読や読み聞かせ用の本を購入していますが、今回は本選びをする際に「平和」をテーマに考えました。

The Peace Book

絵が可愛らしかったので、迷うことなく購入した本。今の私にとって、大当たりの一冊でした!

内容がとてもいい!シンプルなセンテンスのひとつひとつが、読み聞かせにぴったりで、子どもたちと「平和に」ついて考えながら、対話しながら、読み進めることができるのです。

著者のTodd Parrさんの読み聞かせバージョンをYoutubeで見つけたので、どうぞご覧下さい。

こんな素敵な絵本で900円は超お買い得

皆さん、学校で、教室で、お家で買って、子どもたちと一緒に平和について考えながら、語り合って下さい。

ちなみに、私にとっての”Peace”は、Todd Parrさんのことばを借りれば、

Peace is reading all different kinds of books.

Peace is learning another language.

 

What is “Peace” to you?

 

もう一冊の本については次回の投稿でご紹介します。

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やっぱり今年も「多読とBBカード」

2015年がスタートしました。

今年も多読とBBカードを楽しくたくさん取り入れながら、英語・日本語のお手伝いをして行きたいと思います。

こちらは私の今月の多読本。

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真ん中のFREE VOLUNTARY READING以外は全て日本語ですが、ブックオフで108円のものばかり。

FREE VOLUNTARY READINGは何度も読み返しています。

 

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1月の中学生クラスは英検の過去問とBBカード。過去問をひたすら解いて疲れた後は、BBカードで遊んでリラックス。このバランスが大切です。

 

 

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そして、大学での日本語多読クラス。今月もたくさんの絵本や読み物を集めるために、図書館通いの日々。本を手にして選ぶ静かな時間は、私にとって至福のひととき。

 

 

英語クラスも日本語クラスも、いろいろな本を介して、たくさんの素敵な出会いがあることを期待しつつ、今年も歩み始めています!

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